令和元年4月9日
高知県ホームヘルパー連絡協議会 会員 各位
高知県ホームヘルパー連絡協議会
会長 荒川 泰士
県下、 新型コロナウィルス感染拡大 の状況の中、要支援、 要介護者等の生活を支えるための懸命な対応を行っている ホームヘルパーの 皆様に、心から敬意を表します。
先日、国家緊急事態宣言が発令され、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の 7 府県において緊急事態措置を行っている状況になっています。
しかし、高知県 におきましても 、 新型コロナウィルスの感染者が 増えているだけでなく、 介護施設 等における感染 も 見られている状況です 。
政府から、「介護サービス事業所に休業を要請する際の留意点について」として、 感染の影響で、通所系サービスが休業をした場合に、「代替サービスの確保:利用者に必要なサービスが提供されるよう、居宅介護支援事業所を中心に、休業している事業所からの訪問サービス等の適切な代替サービスの検討を行い、関係事業所と連携しつつ適切なサービス提供を確保 すること。」と通達が来ております。
訪問サービス等となりますと、当然 、 私たちホームヘルパーによるサービス提供になりますが、各事業所
において、通所系サービスが休業にすることによって生じる利用者の生活の心配と、ヘルパーへの感染の恐れ の間で悩まれていることと思います。
これらのこと の判断につきましては、政府からの指針があるわけではなく、各事業所による判断になると思われます。
感染において陽性反応が 認められた 利用者は入院の処置を受けると思われますが、感染の可能性のある利用者においては自宅待機となり、 その利用者へのサービス に関しては、介護支援専門員や保健所、行政との連携において決めていかなければな りません 。
一つの事例をあげますと、私が事業を行っている地域の通所リハビリテーションにおいて、その事業所の職員が感染し、事業所は 1 ヶ月の休業となりました。当事業所は週 4 回の身体介護に介入してお
りましたが、ご家族が いるため 、 1 週間はヘルパー介入を中止させていただき、ご家族にお願いをしました。そのご家族は、高齢の奥さんであり、おむつ交換等に非常にご苦労をされています。毎日、電話にて担当責任者から 奥さんに 電話をし、 状況を確認しております。
そして、介護支援専門員と保健所と連絡を取り合う中で 「濃厚接触の疑いがあるデイの利用者へは、要検査の通達に関する事項を、保健所から電話をした」と 情報を得たため、 その利用者 に 通達はなかった ため、 濃厚接触はないと判断 をして、 来週( 4 月 13 日)から介入を
再開することに決定をしました。正しい判断がどうなのか、私も迷うところですが、利用者の生活とヘルパーの安全を確保するためには、 医療や行政、保健機関、他のサービス事業所などの 関連機関と連携をし、単純に訪問中止のみを 決定するのではなく、中止するのであれば、どのように利用者 の生活をまもっていくかを、さまざまな方法を考える必要があることを実体験を通して痛感しております 。
ホームヘルパーの皆様におかれましては、今後も感染の拡大の可能性がある中でのヘルパー業務において、大変なご苦労があると思われますが、大切な利用者、そして自分自身を守るためにも、より多職種や行政等の連携を図り、かつ、感染予防の為の対策を引き続き行
っていただき、ホームヘルパーとしての役割を全うしていただければと思います。
当協議会といたしましても、SNS等を通じて、県下のヘルパーの皆様、利用者、利用者の家族に対して、情報発信をしてまいります。また、今回の件での、お悩みや相談に関して、
事務局または会長の荒川まで、いつでもご連絡ください。
必ず、収束するときがきます。その明るい未来を信じ、今出来ることを精一杯行い、お互い頑張りましょう。
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会長(荒川 泰士):有限会社あらたケアサービス
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